「ハチミツとクローバー」
原作ファンの方はそれぞれご贔屓のキャラクターがいると思うのですが、私は真山くんとあゆちゃんが大好き。逆に嫌いなのは森田さんです(苦笑)。
ハチクロが実写映画化されると聞き、まず嬉しさより心配の方が大きかった。さらに主要キャストが発表になり『イメージと違う!』という思いはますます大きくなりました。原作に対する思い入れが強いほど失望が大きいのか・・・。そんなこんなで初めのうちはまるで見る気がなかったのですが、”花本先生役を堺雅人さんが演じる”と聞き俄然興味が湧くように。何だか突然イメージがばーっと拡がってゆくような感じがしたんですよねぇ。
映画の中の花本先生は写真よりさらにもさっとした感じでしたが、学生達を見守る優しい笑顔と温かな雰囲気がとても素敵でした。(恐らく映画の続編はないと思いますが)堺さん演じる花本先生で(原作の終盤で描かれた)恋愛戦線に復帰した姿を見たいです。
真山くんを演じたのは映画中心に活動している加瀬亮さん。特別ハンサムじゃないのに実に雰囲気のある役者さん。演技力でここまで男前に見せられるとはビックリでした。『現実に真山くんがいるとしたら、こんな感じなのかな?』と思わず納得してしまう、愛すべき青年像を見せてもらいました。
竹本くん役の櫻井翔さん。朴訥で不器用な竹本くんを演じるには余りにスマート過ぎるのでは?と心配しましたが、意外や意外、結構ハマっていました。はぐ役の蒼井優ちゃんも森田役の伊勢谷友介さんも同じ。原作で描かれているそれぞれのキャラクターの本質を大切にしながら、きちんと血の通った人間として存在していました。全体を通して原作ファンの方も決して失望することのない出来だと思います。
原作同様、映画でも森田さんはサイアク、実に感じ悪い男でした。逆につい目で追ってしまうのは真山くん。彼とあゆちゃんのエピソードだけで1本にまとめて欲しい位ですが、やはりあの”おんぶ”のシーンは外せませんね。あの場面を見られただけでも大満足♪
by garago28 | 2006-10-14 14:59 | 映画