この週末二日続けて雨模様です。現在も大雨・洪水警報に加え雷注意報発令中。先程まで九州新幹線も運転を見合わせていたようです。どこかお出掛けの予定の方には残念な週末であったかと思いますが、夏の暑さに参っていたわたしにはホッとする二日間でした。降り続いた雨のお蔭で暑さがいくぶん和らぎ過ごしやすい週末となりました。こんな雨なら大歓迎ですね。
今日で7月も終わり明日から8月です。毎年8月になると平成5年の”8・6水害”のことを思い返します。平成5年8月6日に鹿児島市は百年に一度とも言われる集中豪雨に見舞われ、ほぼ市内全域で大きな被害がでました。市内を流れる甲突川が氾濫したため道路は冠水、歴史的な建造物でもあった石橋のうち「武之橋」と「新上橋」のふたつが流失してしまいました。
国道を川のように濁流が流れていく様子、一晩にして石橋が消え、代わりに冠水して使えなくなった畳や家財道具で道路がゴミの山となった、あの当時の光景。まさに悪夢でした。いまでもバスに乗っていて強い雨に降られると当時を思い出して怖くなります。
しかしこの8・6水害はつらい記憶としてのみ残っているわけではないんです。いま思い返してもわたしは本当に幸運だったと思います。8月6日以降、鹿児島市最大の浄水場も被害に遭った為しばらく断水が続きました。ひとり暮らしで車もなく、途方に暮れていたわたしを職場の先輩と学生時代の友人が助けてくれました。先輩のお宅に二晩ほど、友人宅にはどの位いただろう?引き留めるご両親の言葉に甘えて二週間近くお世話になったと思います。(とっくに断水は解消していました)断水の苦労を味わうこともなく、それどころか家庭の雰囲気を十二分に味わい幸せでした。8月になると水害の恐怖とともにお世話になった皆さんへの感謝の気持ちがよみがえります。わたしが人間の優しさや善良さを信じることができるのも、あの時受けた親切のお蔭だと思いますね。